GROHEのある暮らし

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2024.02.06

水まわりのプロダクトデザイナーがつくる
こだわりのバスルーム

株式会社LIXIL LIXIL WATER TECHNOLOGY JAPAN 冨岡邸

プロジェクトを機に住まいの在り方を考えるように

祖父母の住まいだった55㎡のマンションをフルリノベーションした冨岡邸。ご夫婦とふたりのお子さんが暮らしています。ご主人の陽一郎さんは、LIXIL WATER TECHNOLOGY JAPANのデザインセンター長として活躍されています。

「私は水まわり製品のプロダクトデザイナーとして、海外のチームと一緒に製品開発を行っています。主な業務はデザインの背骨づくり。シグネチャーエレメンツという共通の形を設定し、各プロダクトデザインに取り入れることで、造形の見え方を統一しています」

LIXILのシグネチャーエレメンツ。「テンション」「スコーバル」「ボルケーノ」で構成される。
シャワートイレ、シャワーヘッド、水栓、浴槽などのデザインに用いられる。

陽一郎さんは以前、HOUSE VISIONというイベントに参画。建築家の坂 茂さんと共同で、家のあらゆる場所に配置できる水まわりユニットのデザインを担当しました。このプロジェクトを機に、住まいの在り方について深く考えるようになったそうです。

「家は一生の買い物という意識がありますよね。けれども、もっと簡単に家が持てるように変えていきたいと強く思うようになりました」

さらに、坂さんとの仕事を通して「限られた空間を有効活用することを学びました」と語る陽一郎さん。プロジェクト終了後も、自己研究として立体的な住まいの事例を調べていました。
しばらくして、陽一郎さんの祖父母がマンションを手放すと聞き、購入することにしました。

空間を最大限活用した立体的・効率的な住まい

構想に2年かけた冨岡邸。「空間の多重利用」をコンセプトとし、自らプランを考え、知り合いの建築士に設計図を作製してもらいました。

「普通は当たり前だと思うことを取り払い、プランニングをしました。また、つくって終わりだと良いものにはならないので、ライフステージに合わせて柔軟に間取りを変えられるようにしています」

玄関の横にある小さな階段を上がっていくと、ロフトのようなおこもり感のある寝室があります。その床下には大容量の収納スペースを備えました。部屋を二層にすることで、2倍のスペースを生み出しています。
寝室の向い側は、バスルームと冷蔵庫、洗濯機、収納棚などを配置。圧迫感と生活感を抑えられるように、型ガラスの扉をしつらえました。

(左)包み込まれているかのような安心感のある寝室。日中はお子さんたちの秘密基地になっているそう。
(右)生活感をカモフラージュできる型ガラスの扉。光を通すので、圧迫感がない。

廊下を進んだ先には、光が燦々と入るLDK。天井は最大限高さを出すため現しに、壁や床は木と白を基調にして、明るさとぬくもりを感じられる空間にしました。
キッチンは、シンクとコンロをセパレートしたⅡ型を採用。ワークトップとダイニングテーブルは、高さを揃えて広々と使えるようにしました。シンク側は食器棚だけでなく、お子さんたちの勉強机も格納してあります。

水栓は元々グローエのスクエア型の「ミンタ」を使用していましたが、水にこだわる奥様のために「ミンタ浄水器一体型キッチン混合栓」に変更しました。

「飲み水だけではなく、野菜を洗うときにも重宝しています。浄水カードリッジの交換が簡単で本当に使いやすいですね。定期購買ができるので、交換時期も忘れずに済みます」

(左)シンプルでミニマルなキッチン。グラスをかける金具が見えないように、掘り込んだデザインにしている。
(右)「ミンタ浄水器一体型キッチン混合栓」の浄水カードリッジはLIXIL製。水道水に含まれる塩素を除去することで、野菜のビタミンCの破壊を防ぐ。

こだわりのバスルームで一日の疲れを癒す

「とくにお気に入りの空間はバスルームですね」と陽一郎さん。効率を追求し、バス、トイレ、洗面の仕切り壁をなくして一体化させました。白いタイルやモルタルの床、インダストリアルな照明を配し、スタイリッシュに仕上げています。

バス部分は開放感が得られるよう、床を限界まで下げつつ、天井はスラブまで上げて2.4mの高さを確保。天井高を生かして「オーバーヘッドシャワー」を設置しました。

「身体がとても温まりますし、打たせ湯のような効果もあって、一日の疲れが癒やされます。子どもたちも楽しんで使ってくれていますよ」

(左)海外のようなバスルーム。天井が高くしたからこそ、「オーバーヘッドシャワー」が設置可能になった。
(右)洗面ボウルは「ベッセル洗面器」、水栓は「ユーロディスクジョイ シングルレバー洗面混合栓」をチョイス。

トイレはグローエの「センシアアリーナ」。陽一郎さんの上司であるポールフラワーズがデザインしたものです。

「我が家のバスルームには壁がないため、トイレの側面が目に入ります。『センシアアリーナ』は機能部がコンパクトで、横から見てもシンプルで美しい点が気に入りました。あと、専用のアプリを使うと、トイレ掃除が簡単に行えて便利ですよ」

「LIXILグループが扱うトイレの中で、一番機能部がコンパクトです」と陽一郎さん。

冨岡邸ではトイレやシャワー、洗面ボウル、水栓に至るまで全てグローエ製品を採用。グローエにもシグネチャーエレメンツの思想が反映されており、グローエ製品で揃えることで空間に統一感が生まれます。

「実は来年考えているプランがあって」と目を輝かせながら話す陽一郎さん。冨岡邸はこれからも進化し続けていきます。

施工事例写真 GROHE Website