インフラとしての機能を担保した上で美しい
- GROHE担当者(以下GROHE):津野先生はお施主様によく弊社の製品を提案されていると伺いました。選定理由を教えていただけますか?
- 津野先生(以下、津野):洗練されたデザインでありながら、寒冷地に対応をしている点が大きな理由です。海外製品には綺麗な水栓器具が数多くありますが、寒冷地仕様があるのはGROHEだけです。私は山の別荘の依頼が多いですが、当然のことながら水道の凍結は絶対にあってはなりません。となると、GROHE一択になります。
- GROHE:津野先生が手掛けた「ヤマノイエ」や「富士山麓の家」なども寒冷地で建築されていましたね。
- 津野:水栓の場合、一般地でも寒冷地でも問題なく使用できることがとても重要です。水まわりのトラブルは他の設備とは比べ物にならないくらい被害が大きいので、信頼性や選択肢がないのは私の中ではマイナスポイントですね。GROHEは工務店さんの話を聞いても耐久性に定評がありますし、寒冷地への対応もきちんとされています。そういったインフラとしても水まわりの機能を担保した上で美しいというのが、GROHEの魅力だと思います。
- GROHE:選定の際、国産品は土俵に上がらないのですか?
- 津野:土俵に上がらない訳ではありません。インフラとしてなら国内の大手メーカーの方が優位です。けれど、水栓に関して言えば、私はGROHEのような綺麗だけれど主張しすぎない、アノニマスなデザインが好きです。店舗であれば華美なフォルムの水栓も素敵ですが、住宅はどんなに豪邸であっても日常の空間なので、シンプルで美しいデザインの方が均整をとりやすいです。
昨年オープンした赤坂ショールーム。GROHE製品のある空間そのものを五感で直接感じていただける