少しの工夫でキッチン空間の雰囲気に変化を

付加機能がたくさん搭載されているキッチンを購入しなくても、ちょっとした工夫や設備、インテリアの変更で、キッチン空間の雰囲気を新しくしたり、キッチンの機能性や実用性をアップすることもできます。

壁面を工夫する

まずは比較的に手軽な、キッチンの壁を変えてみてはいかがでしょうか。モザイクタイルを貼り付けたり、耐熱性のタイルシールを貼るなどすると、さまざまなテイストに変更できます。

合わせて、食器棚やダイニング周りのクロスの貼り替えなどを行うと空間に統一感や奥行が出てデザイン性が上がります。また、吸湿性のあるものや汚れの落ちやすいコーティング加工されているもの、消臭防カビ効果のあるものなどもあるので、悩み解決にも役立つでしょう。

こういった商品は、DIYで簡単にリフォームできるものが、ホームセンターやネット通販でも入手できます。ほんの少し気分を変えたいという程度であれば、まずは自分の手でできるリフォームに挑戦してみてはいかがでしょうか。

壁の雰囲気を変えるだけで、キッチンの表情も変わってきます。キッチンのデザインやインテリアに合わせつつ、こだわりの壁を作り上げてみてください。一部にアクセントカラーを取り入れる、モノトーンや木目調、北欧柄など、自分好みの柄に仕上げるなどすると、キッチンに立つたびに気分が上向くでしょう。

水栓を変える

他に、大きなリフォームや工事を必要としない方法として、キッチンの水栓を変えることでも印象を変えられます。少し個性的で、かつ海外のキッチンのようなタイプを選ぶとキッチン全体が華やぎます。機能性に富んだ最新の水栓もおすすめです。

➤ラウンドネック型で繊細な美しさを
優雅に曲線を描くラウンドネック型は、キッチンに華やかさや洗練された印象をもたらしてくれます。ステンレスだけでなく、人工大理石のワークトップやシンクにも調和します。

➤スクエア型で端正なスタイリッシュさを
スッキリとした印象のスクエア型は、シンクの作業スペースも広くなり、キッチンの使い勝手がよくなるのもうれしいポイントです。キッチン全体にトレンド感をもたらしてくれます。

➤プロの厨房のような存在感のある水栓を選ぶ
ステンレスのワークトップとシンクのキッチンには、背が高く堅牢な印象の水栓を合わせると一気にプロ仕様の厨房のような雰囲気に様変わりします。存在感のある水栓を取り付けてもよいでしょう。

➤カラー水栓を取り入れるとインテリア性がグッとアップ
近年は、ゴールドやブラックなどのキッチン水栓を選ぶ方が増えています。キッチン空間そのものもブラックやダークブラウンなど、落ち着いたトーンの雰囲気が人気なので、その中でカラーの水栓を取り入れると、空間の中で映え、デザイン性の高いキッチンスペースとなるでしょう。

 

さらにカスタマイズを加えてキッチンをよりおしゃれに

よりオリジナリティーあふれるこだわりのキッチン空間を作るために、もう少し予算や手間をかけたてカスタマイズしたいと考える時のアイディアです。

作り付けの棚

既成品の食器棚やキャビネットではなく、作り付けでインテリアによく合う棚を作ってもらうのもひとつの手です。お酒の瓶や海外の調味料などを見せるように収納できる棚を設置するだけで、まるでバーや飲食店のような雰囲気に。

棚にこだわりの食器をひとつずつ飾っていくと、工房や雑貨店のようなインテリアになります。
インテリアと実用性を兼ね備えたいのなら、カウンターの下や対面キッチンに壁を作り、その一部を収納にするといった工夫もおすすめです。

あえて見せる収納を作ることで、お店のようなキッチンを演出できます。
ナチュラルなインテリアには、色合いのきれいな無垢材で棚を作るとよいでしょう。木の種類によって風合いも変わり、個性的に仕上げることができます。モダンなインテリアなら黒い棚を作って大人の雰囲気に。棚板にもこだわることでさらに美しく仕上がります。

キャビネットを変える

キッチン本体のキャビネットを、より高級感あふれるものに変えてみましょう。キャビネットを鏡面加工のものにするだけでも、ワンランク上のキッチンに変わります。完全オーダー、もしくはセミオーダーのキッチンもおすすめです。

オーダーやセミオーダーのキッチンなら、モダン、ナチュラル、個性派など、自分好みのキッチンにも変えられます。大型家具店でもセミオーダーのキッチンを取り扱っています。自宅近くにあるお店に足を運んで、実物を確かめながら、自分だけのオリジナルキッチンを作ってみてください。

オーダーキッチンではなくても、メーカーのショールームで気に入ったキッチンがあれば、どれだけカスタマイズできるのか聞いてみましょう。

シンクを変える

とことんこだわりたいのなら、シンクを変えてみてはいかがでしょうか?ステンレスや人工大理石、ホーロー製など様々な素材があります。天板との組合せによっていろいろなコーディネートを楽しむことができます。また、海外のキッチンでよく見かけるダブルシンクは、野菜洗い、料理、片付けなど使い分けができ機能性にも優れています。

おしゃれなキッチンをきれいに保つコツ

ここまでは、おしゃれなキッチンを作るコツについてご紹介してきました。
しかし、少し個性的なキッチンにすることで、お手入れが大変になってしまうことも。洗練された空間を継続的に演出するためにも、キッチンを常に美しく清潔に保てるよう、お手入れが楽になるちょっとした工夫が必要です。

キッチンのキャビネットや収納棚の扉を鏡面仕上げにすると指紋が目立つため、こまめな拭き掃除が必要になります。鏡面仕上げは汚れに強い加工ですので、柔らかい布でから拭きするだけでもきれいになります。柔らかく清潔な布をキッチンの目立たない場所に常備しておきましょう。

調理スペースや作業スペースは、フラットなものにすると拭き掃除もしやすくなります。壁面を変える際には、汚れが付きにくい防汚タイプを選ぶとお手入れが楽に。床材を変えるときも同じように、汚れが落ちやすいものにするとよいでしょう。

対面式やアイランド型のオープンなキッチンをカスタマイズする場合には、キッチン周りに物が乱雑に置かれないような工夫も必要です。見えるタイプの収納とは別に、隠せるタイプの収納を作っておくと、急な来客の際にも便利です。

お気に入りのキッチンは気分を高め、水まわり作業もポジティブに

このように、少しの工夫やカスタマイズでキッチンは個性的でおしゃれな空間に変身します。
一般的なシステムキッチンももちろんすてきですが、「自分らしさ」を随所にあしらうことで、キッチンへの愛着も深まるでしょう。

インテリア小物を飾って雰囲気を変えるという方法などもありますが、さらに一歩進んだ工夫で、おしゃれで落ち着くキッチンスペースを作り、毎日の家事を楽しみの時間に変えてみてはいかがでしょうか?
思わず自慢したくなるようなキッチンを作り上げてみましょう。