洗面台リフォームの基礎知識

まずは、洗面台のリフォームの手順や費用についてみていきましょう。

洗面台の交換時期

洗面台は耐久性の高い素材でつくられていますが、1日に何度も使うため、どうしても劣化は避けられません。洗面台の素材や使い方、使う頻度によって耐用年数や交換時期が変わってきますが、交換タイミングとして、例えば、洗面ボウルにひび割れや傷が多くあったり磨いても取れない汚れが目立つようになってきたり、蛇口からの水漏れが発生したりするなど、このような場合には、大きな不具合が出る前に交換を検討することをおすすめします。

工事の流れ

洗面台をリフォームすることに決めたら、まずはリフォーム会社に見積もりを依頼します。理想のイメージや設置したいブランドなどが決まっている場合には、見積もりの際にリフォーム会社に伝えておきましょう。洗面台の交換と同時に、壁や床のリフォームも検討している場合には、その旨も伝えてください。見積もりに問題がなく、納得できる内容であれば契約を交わし工事日を決定します。
工事当日は、床や壁を保護した後、元の洗面台を撤去。撤去後、配管の状態の確認や、必要に応じて壁のクロスや床の張り替えを実施します。
その後、給排水工事を行い、ここからいよいよ新しい洗面台が搬入され、設置となります。洗面台リフォームの工期は短く、早くて1日程度で完了します。
こだわりの洗面台を造作してもらう場合には、工事の内容によって日数や流れに違いが出ますので、リフォーム業者に確認しておきましょう。

洗面台のリフォームの平均費用

気になるリフォームの費用ですが、洗面台リフォームの平均費用は20万円ほどです。もちろん、選ぶ洗面台や工事内容によって金額は上下します。古い洗面台から新しい洗面台に変える洗面台の入れ替えだけであれば、費用をおさえられますが、床や壁もあわせてリフォームする場合は費用もその分追加で発生するでしょう。予算が限られているのであれば、予算内に収めながら最大限理想を叶えられるよう、工事業者としっかり相談してリフォームの内容を決めましょう。

洗面台をリフォームする際のポイント

せっかくのリフォームですから、理想通りの洗面スペースにしたいものです。満足のいく洗面台にするため、見積もりの前にチェックしておきたい五つのポイントをご紹介します。

1. サイズを測る

新しい洗面台のサイズを決めるために、洗面台を設置する部分のサイズを測っておきます。洗面台を置けるスペースの横幅と、家族が使いやすい高さはどのくらいかを確認しましょう。

2. デザイン

新しい洗面台のデザインも考えておきます。洗面ボウルの形やサイズ、素材、水栓のデザイン、鏡の大きさなど、細かな部分にまでこだわり、理想の洗面台を思い描きましょう。洗面ボウルは小ぶりなものがいい、水栓はヨーロッパ風の上品なものを、鏡は縦長の楕円で、というように細かくデザインを決めておきます。
洗面ボウルひとつとっても、丸形、角形、置き型、半埋め込み型、埋め込み型などさまざまなタイプがあります。例えば、置き型タイプは洗面ボウルの存在感が際立つので、デザイン性の高い洗面スペースが実現します。
埋め込み型はすっきりとした印象を与え、カウンターを広々と使えるというメリットがあります。しかし、ボウルの底から水栓までの高さが出るため、水はねしないように水栓とのマッチングを考える必要があります。

3. 収納スペース

清潔な洗面スペースを保つために、洗面台の上に常に物が置かれているような状態にならないよう、十分な収納スペースを用意しておきたいものです。例えば、化粧用品、コンタクトレンズの関連用品、ヘアゴムやヘアピンなど細かいもののほか、タオル、せっけんなどの収納スペースが必要です。目につく場所に置くのは歯磨きの関連用品やハンドソープ、ハンドタオル程度にとどめると、すっきりとした印象の洗面スペースをつくることができます。

4. 実物を確認

新しい洗面台のイメージが固まったら、ショールームで実物を確認します。カタログではわからないさわり心地や使い心地を確かめてみてください。ショールームではスタッフに説明してもらいながら、洗面台の気になる部分や、見た目ではわかりにくい収納の使い勝手も確認しておきましょう。
特にチェックしておきたいのが、洗面ボウルと水栓です。陶器の洗面ボウルは小さな傷がつきにくく、汚れが落ちやすいというメリットがあります。しかし、強い衝撃には弱く、電気シェーバーなどを落とすとひび割れてしまうこともあるので注意が必要です。
人工大理石はデザイン性に富み、価格も手ごろなものが多いのですが、小さな傷がつきやすく、シミが気になることも。それぞれの素材の特徴とお手入れ方法を事前に把握しておくのがベターです。
水栓のレバーの位置や形状も要チェックです。吐水口の上部にあるタイプがよいのか、サイドにあるタイプがよいのか、形は幅広でプレート状のものがよいのか、スティック型のものがよいのか。実際にショールームで体感しましょう。

5. 困ったときにはプロに相談

リフォームへの不安や疑問があるときには、一人で悩まずプロに相談してみましょう。気に入った洗面台は今の洗面スペースに入るのか、古い洗面台を外した後、不具合が見つかったときにはどうするのかといったことは、誰しも気になる部分です。リフォーム会社やショールームにいるメーカーのスタッフに直接質問しておくと安心です。リフォームの契約をする前に、疑問や不安をしっかり解消しておくことをおすすめします。

洗面空間を素敵にするためのポイント

リフォームする際には、機能面だけでなく、インテリアにもこだわってみましょう。ここからは、洗面空間をより素敵にするためのポイントをご紹介します。

シンプルな洗面台

洗面ボウルと水栓、鏡だけのシンプルな洗面台もおすすめです。かわいらしいフォルムの洗面台を選ぶことで、シンプルモダンにもナチュラルにも合う洗面スペースが出来上がります。シンプルですっきりとした洗面スペースからは、清潔感が漂いますね。
さらに、ボウルは小さいものを選ぶことで、省スペースかつさまざまなインテリアとよくなじむ洗面台になります。水栓もナチュラルなテイストのものを採用すれば、周囲に植物を置いても壁に収納を造作してもよし。インテリアとの相性抜群です。

>>世田谷区O邸

二つ並んだ洗面台

家族2人が同時に使える洗面台です。朝の忙しい時間に大活躍すること間違いなし。家族が多く、洗面スペースを広く取れるお家におすすめです。スクエアタイプの洗面台を選べば、すっきりとシャープな印象の洗面スペースになります。
シンプルモダンな雰囲気でシックに決めることもできますし、モザイクタイルなどを壁にあしらってゴージャスな雰囲気を演出することもできますね。広めの洗面器と吐水口の高さが高い水栓を組み合わせることで、手洗いや洗顔、その他の作業空間を広めに確保できます。洗面台下に広々とした収納スペースを造作してもらうのもいいでしょう。

>>大阪府B邸

収納力抜群のシステム洗面台

収納と一体になった洗面台です。収納のついた洗面台にもさまざまなタイプがありますが、洗練された空間を演出したいのなら、収納部分のデザインにもこだわりましょう。洗面ボウルと収納部分のデザインに統一感を持たせると、よりスマートな洗面空間をつくれます。

 

清潔な洗面台で毎日を楽しく

洗面台のリフォームは、比較的お手ごろな費用でできることがわかりました。工期も短く、日常生活に負担がかかりにくいリフォームでもあります。洗面台は、家族みんなが毎日使うものです。洗面台を新しくすることで、明るい気持ちで毎日を過ごせそうです。洗面室も、より一層清潔な雰囲気に変わるでしょう。